年金加入期間が１０年に

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　年金受給資格が今までは年金加入期間が２５年でしたが、平成２９年４月より１０年に短縮されることになりました。今まで年金を諦めていた方やあまり長い期間年金を納めていない方にも、この加入機関短縮により年金受給資格が発生します。幸せな夫婦二人での老後生活を送る上でも必須の年金。以下でその詳細についてお伝えします。

　今までは年金を受ける為には、加入している年金制度に関わらず受給資格期間が２５年必要でした。しかし平成２９年４月よりこの受給資格期間が１０年に短縮されることが決定致しました。これにより今まで年金を受給する為の権利を持っていなかった方や年金保険料を納めていても受給資格期間に満たない可能性があり年金保険料の支払いを躊躇っている方にも、年金を受給出来る可能性が大きく広がりました。

　また年金受給者で年金所得が一定の基準以下である場合に、これを補う為の年金生活者支援給付金が同じく平成２９年４月より支給されることが決定致しました。低年金受給者層もこれにより年金受給額が増えることになり、老夫婦の生活を支えるあるべき姿としての年金に変化していきます。

　年金受給開始年齢がどんどん遅くなっている昨今、社会保障としての年金モデルは崩壊しつつありました。しかしこの見直しにより社会保障としての年金は国民にもある程度見直されるのではないかと思います。総務省の家計調査からは、６０～６９歳の世帯の平均支出額は２４万９２１４円で、７０歳～の世帯の平均支出額は２０万４８７円となっています。不足分を補う為に預貯金をしていかないと老後の生活もままならない現状でしたが、年金支給対象者の範囲が広がり、また年金低所得者も一定の給付金の増分が出来る為、少しは老後の生活も楽になるのではと思います。

　とはいえ、なるべく老後のために預貯金はしておきたいものですね。